フィシスの波文『Patterns meet Music 文様が音楽に出会う時』

『Patterns meet Music 文様が音楽に出会う時』
美の瞬間を追う映像詩と、前衛音楽家フレッド・フリスの音が響き合う

〈イベント内容〉
京都に400年受け継がれる唐紙を起点に、文様にかたどられたフィシス（あるがままの自然）を辿るドキュメンタリー映画「フィシスの波文」の上映＆トーク&ライブセッションイベントを5月18日（日）に開催します。
文様は自然の形や現象をかたどったパターンの繰り返しによって、音楽も音の波動と時間のパターンの組み合わせによって生まれます。文様をテーマにした映画「フィシスの波文」と、世界的な即興演奏家のフレッド・フリスのサウンドトラックメイキング映像を、都内屈指の音響設備を擁するRITTOR BASEでご覧いただき、文様が音に出会う時を、ゲストのトークと即興演奏でお楽しみください。

茂木綾子監督作品

■「フィシスの波文」上映（85分）
■「INPERFECTION」(フレッド・フリスのサウンドトラックメイキング映像)特別上映（14分）

〈スケジュール〉
◎ 1回目 映画「フィシスの波文」「INPERFECTION」上映&トーク《フレッド・フリスの音楽と映像》
トークゲスト　鳥居智(サウンド＆レコーディング・マガジン編集者） X 茂木綾子（本作監督・ 写真家・映像作家）
12:45〜　開場
13:00〜　上映開始　(本編85分＋フレッド・フリス特別映像14分)
14:40~14:45 休憩
14:45〜15:15ゲストトーク
茂木綾子監督のドキュメンタリー映画「フィシスの波文」のサウンドトラックを制作したフレッド・フリスは、今年1月、8年ぶりに来日。3日間のライブは即日完売でした。サウンド＆レコーディングマガジンでは８ページの特集記事が組まれ、フレッドにインタビューをした編集者、鳥居智さんと本作の茂木綾子監督が、フレッド・フリスの音と映像についてお話します。

◎ 2回目 映画「フィシスの波文」上映&トーク&ライブ演奏《即興音楽と伝統音楽が出会う》
トーク＆演奏ゲスト　池田謙(即興電子音楽家・作曲家)X 簑田弘大(三味線演奏家、作編曲家)
15:45〜開場
16:00〜上映開始 (本編85分＋フレッド・フリス特別映像14分　100分)
17:40~18:00 休憩 （20分）
18:00〜19:00 ゲストトーク＆ライブ演奏（60分）
シンセサイザーと三味線の即興ライブセッション。現代音楽と和楽器、西洋と東洋の音のパターン・重なり合いから、どんな旋律・文様が生まれるのでしょうか。どうぞご期待ください。

＊公式パンフレット¥1,800 を会場で販売します。タイトル考案の中沢新一、出演の皆川明、フレッド・フリスのインタビューを掲載。
＊ チケットの払い戻しはできません。1回目と2回目の内容とチケット料金が異なります。ご注意ください。

〈トークゲスト プロフィール〉

1回目

◎鳥居智

音楽制作／音響の専門誌『サウンド＆レコーディング・マガジン』（リットーミュージック刊）の編集者。

レコーディング／PA機材のレビューからアーティスト・インタビューまで幅広い記事の取材／執筆をこなす。本誌2025年４月号ではフレッド・フリスをインタビュー。アンビエント・シンセサイザー・バンドJonathan Conditionerの一員として、アーティスト活動も行う。

◎茂木綾子

本作監督 写真家、映像作家

92 年キャノン写真新世紀荒木賞受賞。97 年よりミュンヘン、06 年よりスイスのラ・コルビエールにて活動。09 年淡路島へ移住し、アーティストコミュニティ「ノマド村」の活動を展開。写真集『travelling tree』(赤々舎)、映画『島の色 静かな声』(2008)、『幸福は日々の中に。』(2015)、『zen for nothing』(2015)など。

２回目

◎池田謙

即興電子音楽家､作曲家

FMサイン波に独特な加工を施しながら電子音の粒子そのものを即興的に摘出し､｢内的原風景｣の揺らぎ､減衰､失跡を追体験させると同時に､近代音楽の底に沈む儀礼的な霊性､身体性､野蛮さの再発掘を試みる｡

今までに7枚のソロアルバムをTouch(英)､Room40(豪)､Spekk(日) 等のレーベルからリリース､そして､David Toop, Carl Stone, Eddie Prevost, John Russell ,Roger Turner,等とのコラボレーションアルバム､また､杉本博司､横尾忠則､森万里子､田中泯､コムアイ､David Lynch等､現代美術やモダンダンスのサウンドトラックも数多く手がけている｡

◎蓑田弘大

三味線演奏家、作編曲家

東京藝術大学音楽学部邦楽科長唄三味線専攻卒業。歌舞伎音楽の古典長唄から現代作品の演奏や他ジャンルとのコラボレーションなど、型にとらわれないスタイルで活動。海外での公演にも多数出演し、日本の文化を発信している。また舞台、映画、テレビ、ラジオ、ゲームへの作編曲や収録なども手がける。大学等で後進の育成にも力を入れる他、東京、新潟、仙台では教室も主宰している。