2023年、惜しまれながらこの世を去った坂本龍一。彼が遺した膨大な作品の中からソロアルバムに注目し、改めて1枚ずつ聴き直すシリーズをスタートします。
会場は高音質な環境で知られるRITTOR BASE。アルバムごとにCD、アナログ、ハイレゾから厳選したソースを再生します。そして試聴した後には、トークコーナーとして坂本と関係の深いミュージシャンをお招きし、そのサウンドの魅力についてディープに語っていただきます。
さらに、トークに参加していただいたミュージシャンの方に、そのアルバムのサウンドにインスパイアされた演奏をその場で行っていただきます! 坂本龍一が遺したサウンドが今もなお現在進行形としてミュージシャンに受け継がれていくさまをご体感ください。
シリーズ第一弾となる今回は、9月25日にディレクターズ版としてリリースされる『out of noise – R』を取り上げます。2009年にリリースされたこのアルバムは全曲インストゥルメンタルで、ピアノや自然音を主体としつつ、ゲストに古楽演奏グループのフレットワーク、笙奏者の東野珠実、雅楽の南都晃耀会、さらには小山田圭吾、清水ひろたか、高田漣、クリスチャン・フェネス、ロブ・ムースら多彩なジャンルの弦楽器奏者が参加しています。また、アルバム制作中に訪問した北極圏での体験に強く影響を受けた「disko」「ice」「glacier」という”北極圏三部作”も収録されており、坂本の晩年の活動を語る上で非常に重要なものとなっています。
今回、「-R」が付けられたこのディレクターズ版には、未発表曲「081121_high」が収録されており、このイベントで初めて公開されます。
トークコーナーにご登壇、そして演奏をしていただくのはILLUHA(イルハ)です。2006年に伊達伯欣とコリー・フラーにより結成されたこのユニットは、坂本龍一、テイラー・デュプリーとの共作『Perpeptual』を含め、これまで5作品を12Kからリリースしています。2022年よりドラムに山本達久がメンバーとして加入し、昨年4thアルバム『扉』を12kよりLPにてリリース。果てしなく深いリバーブや、アナログなループといった従来の作風に、山本の変則的なリズムが交錯することで、新しい境地に踏み出しています。
ILLUHAとともに坂本龍一の『out of noise – R』を聴き、その魅力を語り、さらには演奏をしていただく本イベント、皆さまのご来場をお待ちしております。
<【『out of noise – R』発売記念 世界最速試聴会】坂本龍一を聴く 坂本龍一を奏でる vol.1 『out of noise – R』 feat. ILLUHA>
日程:2024年9月21日(土) 15:00-
出演:ILLUHA (伊達伯欣、コリー・フラー、山本達久)
トーク司会:國崎晋(RITTOR BASEディレクター/『サウンド&レコーディング・マガジン』元編集長)
入場料:4,000円(税込)
定員:40名
会場:御茶ノ水RITTOR BASE
*開場は開演の15分前。チケット番号順の入場になります。