極上のサウンドを響かせることで知られる御茶ノ水RITTOR BASEが昨年から開始した新シリーズ「この人の音を聴きたい/この人の話を聞きたい」。気鋭の音楽評論家をホストに据え、彼/彼女が今一番ライブを観たいアーティストを選び、じっくりとそのサウンドを聴き、さらにその背景について公開インタビューを行います。4回目となる今回は、ポストクラシカルやエレクトロニック・ミューックをはじめジャンルを問わず健筆を奮う八木皓平氏が、今一番ライブを観たいアーティスト=LEOを迎えて行います。
昨年リリースされたLEOの新作『microcosm』を聴けば、彼の音楽がこの国で数多く生み出されてしまった“和楽器と現行の音楽のコラボの失敗例”に連なるものではないということがはっきりとわかるはずだ。和楽器と他ジャンル、特にポップ・ミュージックやエレクトロニック・ミュージックのコラボで失敗する大きな原因のひとつに、和楽器奏者側の他ジャンルに対する無理解があるが、LEOは非常に多方面の音楽を聴いて身体化しているため、そこには当てはまらないことが、彼の音楽から伝わってくる。ただ、その越境性が剥き出しになったのは、『microcosm』ではなく、その後のライヴである。ぼくが観たのは2025年11月5日に新宿FACEで開催されたものと、2026年4月29日にブルーノート東京で開催されたものだ。LEOはすでに『microcosm』から次のステージに移行していることがよくわかるものだった。ポストクラシカル・セットの町田匡(Vn)と中川裕貴(Vc)、ビート・ミュージック・セットの大井一彌(Dr)と網守将平(Synth)は全員、それぞれの持ち場で大活躍している面々だが、こうした人選含め、LEOへの信頼が増すライヴだった…(続きは八木氏のnoteで!)