株式会社コルグが2020年9⽉に発表したインターネット動画配信システム「Live Extreme」は、オーディオ・クロックを配信システムの軸とした「オーディオ・ファースト思想」や、ロスレス/ハイレゾ・オーディオに対応した⾼い⾳質が好評を博し、これまでに100公演近くのコンサートやイベントの配信に採⽤されてきました。
2021年7⽉のアップデートでは、最⼤7.1chのサラウンド⾳声配信にも対応しましたが、サラウンド・コンテンツを視聴するには、マルチスピーカーやサウンドバーが必要で、ヘッドホンではその臨場感を味わうことができませんでした。
Live Extreme Encoder version 1.10に標準搭載された「HPL (Headphone Listening)」は、株式会社アコースティックフィールドが開発した⾼⾳質バイノーラル・プロセッシング技術で、これまでに数多くの受賞作品の⾳声に採⽤されてきました。Live Extreme配信された「象眠舎 Live at Cotton Club」を始め、配信ライブでも多くの採⽤実績がありますが、従来は、別途HPLプロセッシング⽤の機材を⽤意する必要があり、配信システムの規模が⼤きくなりがちでした。
このたび、Live Extreme Encoder⾃体にHPLエンコーダーを内蔵したことにより、外部⼊⼒されたステレオやサラウンド⾳声から、内部でバイノーラル⾳声をリアルタイムに⽣成し、ライブ配信できるようになりました。これにより、視聴者は特別なソフトウェアなしに、ヘッドホンでもスピーカー再⽣のような⾳の定位感を得ることができるようになります。Live Extremeの副⾳声配信機能を利⽤して、スピーカー⽤⾳声とバイノーラル⾳声を同時に配信し、視聴者が環境に合わせて切り替えて再⽣することも可能です。
Live ExtremeのHPL対応を記念して、Live Extremeが常設導⼊されているRITTOR BASEより、無料ライブ配信イベントの開催も決定いたしました。このイベントでは、HPL開発者であるの久保⼆朗⽒(アコースティックフィールド)とコルグ・スタッフによる技術解説、Black Boboiやmillenium paradeのメンバーとしても知られる、シンガーソングライターermhoiによる⽣演奏に加え、TESTSETの砂原良徳⽒がLive Extremeのために制作したオリジナルの⽴体⾳響 (5.1.4ch) 作品「Surround Speaker Test」が初公開されます。
配信URL︓ https://www.live-extreme.net/2023619
※どなたでも無料でご覧いただけます
配信形式︓
フルHD映像 + 48kHz/24bitロスレス⾳声 (HPLバイノーラル⾳声)
※イヤホンまたはヘッドホンでご視聴ください